【16】世代研究

意外と増加! 3割が独身ミドル層

昨年末、厚労省から2016年の出生数が100万人を下回ったと報道がありました。
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2016年生まれの子どもの数が100万人の大台を1899年の統計開始以降で初めて割り込む。98万~99万人程度になる見通しだ。20~30代の人口減少に加え、子育てにかかる経済的な負担から第2子を産む夫婦が減っており、少子化の進行が改めて浮き彫りになった。
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(以上日経新聞12月22日朝刊より引用)

日本の少子化傾向がより顕著になる裏付けとなる記事ですが、20-30代独身男女の意識面でも大きな変化があるようです。


株式会社明治安田生活福祉研究所による「20~40代の恋愛と結婚」調査
によると

「結婚したい」という
20代未婚男性は39%(2013年67% ▲28%)
20代未婚女性は59%(2013年82%▲23%)

30代未婚男性は40%(2013年53%▲13%)
30代未婚女性は46%(2013年60%▲14%)

という結果でした。結婚意識が低下している現状では益々少子化傾向は進展すると考えられます。特に若い世代20代男女での減少幅が大きいのが注目ポイントと考えます。

その背景として、インドア行動の増加や、社交性の減少と関連があると
考えます。

「休日は家にいるより出かけるほうが好き」という
20代未婚男性は37%(2013年47%▲10%)
20代未婚女性は36%(2013年49%▲13%)

30代未婚男性は35%(2013年36%▲1%)
30代未婚女性は32%(2013年37%▲5%)

かつてよりインドア傾向が高まっていると考えることができます。
スマホとSNSの普及によるリアルでのコミュニケ―ションの代替や
ゲームやYouTubeなどの動画普及による屋内滞在時間の増加が要因と
考えられます。

2016年はVR元年といわれました。IT技術の進展によって
益々リアルでのコミュニケーションが減少していくと考えられます。

「自分は社交的なタイプだ」という
20代未婚男性は19%(2013年30% ▲11%)
20代未婚女性は18%(2013年38% ▲20%)

30代未婚男性は17%(2013年18%▲1%)
30代未婚女性は18%(2013年23%▲5%)

加えて社交的なタイプと考える人が20代男女で減少していることも気になります。
社交性を発揮しなくても生活を楽しめる、日常において必要な場面が少なく
なってきたことが要因として考えられます。

ではそんな意識の変化が大きな20代男女の実際の独身率は、どの程度なのか、国勢調査のデータを探りました。

国勢調査によると独身者の割合は総数で41%であり10代から20代と順次減少し、65歳から増加に転じます。
独身者は圧倒的に20代、特に20代前半の構成比が多いですが、5年前と比較した増加幅では40代と50代前半が顕著です。


実数では、40代と50代前半を合計すると755万人(2015年国勢調査)となります。
この独身ミドル層は、所得も多く注目の市場といえます。




論点が二転三転してしまいました。整理してみましょう。

1.2016年は少子化が加速し出生数が100万人を割り込んでいる

2.コミュニケーションの手段がバーチャルなものに変化し屋内で時間を過ごすライフスタイルが進展したことなどにより、20代の結婚観が変化し独身意向が高まっており、今後の独身割合が高まることが予想される

3.現在のところ独身者が増加しているのは40代~50代前半のミドル層であり、高所得でもあり、注目の市場といえる。


                                          以上


執筆者:蛭川 速 / 2017.01.02