【10】フォーカスマーケティング

安値ミクスの意味するところ

2016年上期、日経MJヒット商品番付が発表されました。
TVや新聞などで目にした方も多いのではないでしょうか。

横綱には「マイナス金利特需」と、「安値ミクス」(消費者・企業の低価格シフト)
が選出されました。

マイナス金利特需は、日銀への預金利息がマイナスになることを受けて、住宅ローンなどの借り換えや百貨店「友の会」(積立式で最終的に高利回りの商品券がもらえる)などが活性化されたということのようです。


一方の「安値ミクス」については、言葉自体を耳にするのが初めてで、少し違和を感じます。

デフレが解消せずに低価格な商品が人気ということを表しているようです。


現在の消費者意識を整理してみました。

ロイヤルティマーケティングの実施する第16回Ponta消費意識調査によると、「家計を節約したい人」は高水準を維持しています。

時系列では2014年6月より増加傾向にあり、2015年2月以降は60ポイント代後半を維持しています。

デフレを脱却した!という声もありましたが、消費者の節約意識は高まり続けているというのが実態なようです。


一方6カ月先の消費者態度指数をみると、安倍内閣発足直後に高まりましたが、8%消費増税以降、一進一退を続けています。


このようなグラフをみるとアベノミクスの成果が今一つと言わざるを得ません。


救いは消費増税を延期したことです。


Ponta消費意識調査 や、消費者態度指数の示す通り、2014年4月は一つのターニングポイントになっています。

2017年4月に予定通り消費税10%としていたら消費意識が冷え込むことは容易に予想できます。

ただこれ以上の冷え込みが回避できたというだけで、消費意識が高まることは別問題であるということです。

それは1回目の消費税10%延期(2014年11月)以降、2013年の株高による消費意識高揚のレベル(45ポイント)に達していないことからも明らかです。

また2014年12月以降のPonta消費意識調査の節約意識も大きな変動がなかったことからも、デフレ脱却には期待がもてません。


明るい兆しと言えば、

大手企業の2016年夏のボーナスが平均で92万7415円と3.74%増え、8年ぶりの高水準となったことです。


中高所得世帯の消費者態度指数は2月以降、概ね増加傾向にあります。



中高所得世帯のニーズに合致した付加価値の高い商品の企画が、求められていると考えます。


MJヒット商品番付にもランクインしている「新型プリウス(4代目)」

http://toyota.jp/prius/


新型プリウスは4代目で、発売1カ月で10万台を受注した人気です。

グレード別では、最上級A系(310万円)が51%、S系(263万円)が48%、燃費がもっともよいE系(243万円)が1%ということです。

A系は安全、ドライバーサポート機能が標準装備なことが人気の理由のようです。

プリウス初の4WDも人気を押し上げる要因のようです。



小型ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」

http://www.sony.jp/video-projector/products/LSPX-P1/index.html

独自開発の小型超単焦点レンズによって、壁に本体をぴったりつけた状態で22インチの画面を投写できます。

また28センチ離すと最大80インチの大きさで写せるとのことです。片手で持ち運べるサイズなので手軽に省スペースで使えます。

ソニーのHPではオープン価格となっていますが、amazonでは168,500円の設定です。


などが中高所得者の琴線に触れるのではないでしょうか。

執筆者:蛭川 速 / 2016.06.09