【15】ワーキングウーマンの消費実態を考える

有職主婦の料理と消費意識

ワーキングウーマン特集の第三弾は

「料理」と「消費行動」です。


「働く女性」に関する私の完全な先入観ですが

仕事と家事と忙しく、料理をする時間がない

という印象があります。


ところが、リビングくらしHOW研究所「手作り料理と調理アンケート」

によると





フルタイム女性は手作り料理の頻度こそ低いものの、

献立の中での手作り割合はパートよりも高く

全体の43%が「ほぼ100%手作り」と

頑張っている様子が窺えます。


そして料理に関する悩みでも

有職主婦の悩みは専業主婦とほとんど変わらず、

「調理をする時間が少ない」を選択した有職主婦は、

わずか21%でした。(専業主婦は9%)



また買い物時間が少なく、ネットスーパーを多用している

と考えられますが(株)マーケティング・コミュニケーションズの

「ネットスーパーの利用実態に関する調査」よると


実態は、有職主婦、フルタイム勤務者のネットショッピング経験は

専業主婦よりも低いことが分かります。


ネットスーパーの利用が高い理由としては

「重いものかさばるものを届けてくれる」が

最も多く利用経験者の9割以上が挙げています。




対して非利用理由は


「送料がかかる」72%

「実際に自分の目で商品を選びたい」70%

が挙げられています。

通販の基本特性からのデメリットが障壁になっているということが

分かります。


私は下位ではありますが

「配達時間に合わせて家にいることが難しい」39%

に着目しています。

これが有職主婦の実態を表している事象であると考えます。


このことはコンビニエンスストアの利用実態に似た傾向が

みてとれます。


有職主婦のCVS利用頻度は「週に1回程度以上」で31%と

専業主婦の14%の倍となっています。


利用理由は、

「今すぐに必要になったとき」56%、

「ほかの店が閉まっている時」39%と、緊急対応の要因が大きく目立ちます。


働く主婦は

定期的に物事を進められないということが一番の悩みなのではないかと

考えます。

特にフルタイム勤務となると、予測不可能な事態が起こる毎日の中で

予定調和があり得ない状態が推察されます。


だから時間節約、時短というキーワードよりも

仕事と家事との両立をサポートする商品コンセプトが

受け入れられると考えます。




時短は専業主婦においても刺さるキーワードで、

簡便志向は基本的に

主婦にとっては魅力的なものです。

ただそれだけでなく、単なる時短に加えた付加価値が必要となるのです。


例えば調理が簡便でありながら、本格的な味わいが得られる

専門店の味が楽しめる。

といったものが受け入れられるのではないかと考えます。

単なる時短だけでは「働く女性」のハートは掴めない。

と考えます。

執筆者:蛭川 速 / 2015.11.12