【15】ワーキングウーマンの消費実態を考える

働く女性の実態

安倍改造内閣が発表になりました。

注目された女性閣僚ですが従前4名が3名に減ってしまいました。

様々な事情があると思いますが、女性の社会での活躍を推進していく

姿勢に変わりはないと思います。



マーケティングの現場では働く女性に注目が集まっています。


かつては結婚して専業主婦におさまるという女性が一般的な女性の

ライフコースでしたが、作今では就業する女性が増え、

それに伴い簡便思考など消費財の位置づけが変化してきています。


主婦の家庭で過ごす時間が、減少したことによって

食品や日用雑貨、家電製品など様々な生活用品に対するニーズが

多様化しているということだと思います。


統計データの観点からどのようなニーズの変化があるのか、

取り上げていきたいと思います。


まずは女性と就業についてFactデータから見ていきます。


実際働く女性はどの程度増加しているのでしょうか?

総務省の労働力調査に就業率のデータがあります。

このデータから「25~29歳」「30~34歳」の伸びが顕著であることが

目につきます。

晩婚化の影響で働く若い女性が増えたと捉える事ができます。

以降「35~39歳」以降「50~54歳」まで就業率は伸び続けます。

30代で婚姻によって一度低下した就業率が復職する構図が見て取れます。

驚いたのは20代後半から50代までほぼ7割の人が就業しているということです。

バブル期の91年60%台を中心として50%~70%であったことを考えると

就業環境に大きな変化があったと感じる事ができます。

20~24歳で90年代後半から減少傾向にあるのは大学進学率が増加したこと

に依るものと考えられます。


これらは女性の就労意欲の高まりが背景にあると考えられます。

社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」によると


女性18~34歳(未婚者)の理想のライフコースを時系列でみると

結婚後の就業意識として再就職や両立の意向が高まっている

ことが分かります。

子供をもうける希望も高く、家庭を築きつつも働きたいと考える人が

6割を超えているということです。


パートナー男性の意識はより顕著で、7割が、女性に対して子供と

就労の両方を望んでいることが分かります。

【専業主婦】結婚し子どもを持ち、結婚あるいは出産の機会に退職し、その後は仕事を持たない。
【再就職】結婚し子どもを持つが、結婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持つ。
【両立】結婚し子どもを持つが、仕事も一生続ける。
【DINKS】結婚するが子どもは持たず、一生仕事を続ける。
【非婚就業】結婚せず、仕事を一生続ける。


ただ雇用形態をみると就業率の高まりをパート・アルバイトに依存している

ことも事実です。

以下は、総務省「就業構造基本調査」の調査データを加工したものです。


パート・アルバイト、派遣社員も全ての年代で増加していることが分かります。


今回は女性の就業について概略を把握しました。


専業主婦志向が低下しており、就業率7割という高い就業実態の中で

パート・アルバイトの比率の高く、家事と両立している女性が

1つのセグメントとして確立しています。


次回はそうしたセグメント毎に、

働く女性の食や消費に関して考察していきたいと思います。

執筆者:蛭川 速 / 2015.10.09