【13】先入観からの世代考察

シニアのスマホ事情

先週、妻の実家へ行った時のことです。
80歳を迎えた義父が、らくらくスマホ を手にしていました。

70歳を過ぎてからアクティブ度合に拍車が掛かり、老人会にフィールドゴルフと
忙しい日々を送っている義父ですが、スマホに関心を示し、実際に購入するとは
思ってもいませんでした。

新しいものに対する関心が高いのだなぁ!と感服いたしました。



では実際にはどの程度スマホはシニアに浸透しているのでしょうか?

総務省 情報通信政策研究所の行った

「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
によると60代のスマホ利用率は2割程度に留まっています。

そしてMMD研究所の実施した
「2015年シニア世代のスマートフォン利用動向調査」によると

シニアのスマホ購入のきっかけは「自分で調べて」が圧倒的に多い
ことが分かりました。


男女別でみると、男性の「自分で調べて」の高さが際立ちます。

女性は「息子・娘に勧められて」も27%あるのが性差を明確に
示しています。

男性は他人に言われるよりも、自分の目で確かめて自分の意思
で決定することを好むのでしょう。



また同調査ではスマホへの切り替えの決めてとして
インターネット機能、画面が大きいことを理由としています。



60代のスマホ利用状況は、将来の意向を合わせても36%と低率です。

携帯各社がAndroid搭載フィーチャーフォンいわゆるガラスマを
出しています。スマホに魅力を感じない層に対する苦肉の策と感じます。

スマホをシニア層に普及させるには、大画面でインターネットが
使い易い携帯電話というコンセプトを全面に訴求していったら
有効なのではないかと思います。

MM総研によるとシニア層のダウンロード数で最も多いのは

5~10個となっていますので、シニアが利用しそうなアプリを
プリインストールしておいて基本設定としておけば

使用方法を説明するなどのエネルギーも削減できると思います。

普及率がピークを迎える成熟期にあるなかでスマホ機器メーカー
にとってシニア層の開拓は重要な課題であり、今後の需要創造が期待されます。

執筆者:蛭川 速 / 2015.07.17