【13】先入観からの世代考察

焼きおにぎりがシニアにうけている

デフレ傾向が続く中でも2014年ヒットした商品があります。
冷凍食品の焼きおにぎりです。

きっかけは2014年3月に発売されたニチレイフーズの
「本格焼おにぎり」です。

同社によると、この商品のヒットで2014年4~6月期の
「冷凍調理おにぎり類)」市場全体の売り上げが約150億円と、
前年同期の約1.5倍とのことです。


従来の焼きおにぎりの購入者の多くは30代後半から40代の女性
でしたが、本格焼おにぎりは60歳以上のシニア層を中心に売り上げ
を伸ばしているとのことです。

今回は焼きおにぎりヒットの背景を2次データから炙り出して
いきたいと思います。




まずはシニア層の朝食の実態について調べてみました。
家計調査年報の世帯主の年代別に米とパンの購入金額
を比較します。



10年間で米購入がどの年代の世帯も減少しています。特に60代、
70代世帯の減少が顕著です。
反対にパン購入は60代、70代での増加幅が大きいことが分かります。
若年層世帯はパン、シニア世代はごはん。という構図が
崩れ、平準化の流れが見てとれます。



さらにJA全中の調査によると60代の6割がパン食となっています。




朝パンを食べる理由としてJA全中の調査で「手軽に食べられる」が
挙げられています。これが朝パン食の大きな要因として考えられます。

確かに「ごはん」であれば、お米を研いで炊飯器にセットして

タイマーをかけて、茶碗によそるというプロセスが必要です。
特に前日のセットが面倒です。

「パン」であればトースター、電子レンジに入れれば一発です。
調理(準備)のし易さでは圧倒的に「パン」に軍配が上がります。

ただ栄養バランスを考えると「ごはん」の方が望ましいと
考えているようです。




このニーズギャップこそが、焼きおにぎりヒットのポイントと考えます。


シニア世帯は夫婦2人暮らし、単身が多い。(夫婦のみ:30%、単身24%)
   ↓
食事の支度が面倒と感じる。
単身でなくとも孤食率も高い。(17%)
   ↓
パン食であれば、面倒な手間が少ない。
   ↓
ただ本当は「ごはん」が食べたい。
   ↓
冷凍食品であれば、支度が面倒でなく、孤食にも対応しやすい。


そこへ「本格」というキーワードが相乗効果となって
シニア世代のハートを掴んだ!と考えます。


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執筆者:蛭川 速 / 2015.01.21