【9】2次データを読み込む

プチ贅沢を考える

松屋フーズが「プレミアム牛めし」を発売すると発表しました。


以下2014年7月18日、日経新聞朝刊 引用
****************************************************************************************************
松屋フーズは17日、牛丼店「松屋」で「プレミアム牛めし」を22日に発売すると発表した。並盛りで380円。これまでの冷凍牛肉を使った290円の牛めしと異なり、冷蔵し熟成させた牛肉を使ってなめらかな食感にした。少し高くても品質のいい商品を求める消費者の需要を狙う。
 22日から販売するのは286店で、月内には関東中心に621店まで広げる。時期は未定だが全973店での販売を目指す。導入店では冷凍牛肉を使った従来の牛めしの販売を終える。
 牛肉は冷蔵保存することで熟成が進み、うまみ成分が増すという。
 プレミアム牛めしには黒ゴマを加えた特製の七味唐辛子を添える。17日に会見した緑川源治社長は「かつて牛丼は安売り競争していたが、アベノミクスで環境は変化した。380円は決して高くない」と述べた。****************************************************************************************************

牛丼でプレミアムという表現に少々違和感がありますが、これもプチ贅沢したいというニーズに合致させようとした施策と位置付けられます。個人的にはプレミアムというからには800円くらいの価格設定でもいけるのではないかと思います。
価格設定はさておき最近日常生活におけるちょっと良いものを購入したいという「プチ贅沢」というキーワードをよく耳にします。


NRI「日常生活に関するアンケート」(2013年12月)によると「アベノミクス」の影響などで消費の支出額を増やした人の中で、具体的に行った行動で「日々かっているものよりちょっと高いものを買うプチ贅沢をした」人は17%という結果がでています。昨年から今年にかけて徐々に個人消費が上向いている結果としての消費行動と捉えられます。





プチ贅沢をしている場所について、アイリサーチが「自宅でのプチぜいたくに関する調査」で調査結果を発表しています。首都圏在住の20-49歳の女性の約7割が自宅でプチ贅沢をしているようです。



そして20-49歳の女性にとって自宅でのプチ贅沢は、「お菓子」が圧倒的に多いことが分かりました。



男性は何が多いのかと考えますと、プレミアムビールが思い浮かびます。
マイボイスコムの実施したプレミアムビールに関するアンケート調査(第6回)のデータを加工してプレミアムビールの飲用頻度をグラフ化してみると、2012年6月から13年にかけて頻度が低減していましたが、14年6月には頻度が向上しています。週1回以上プレミアムビールを飲む人は29%(2013年25%、2012年26%)とほぼ3人に1人は週1回以上プチ贅沢をしているということになります。



*調査結果の各年「無回答」を除いて構成比を算出している

さらにパレート図を作成してみますと「週2-3回以上」飲んでいる層14%で全体の6割を超えていることが分かります。習慣的にプチ贅沢をしている人が存在することが分かります。



菓子やビール、牛丼などの身近な食品で「プチ贅沢」ニーズを取り込んでいる事象が数字で確認できました。今後も素材や製法などにこだわった「ちょっといいもの」商品が生活者のニーズを捉える事と思います。

セブンプレミアムというブランドがヒットしているのも、その流れにあると思います。購買する楽しみ、選択する楽しみを提供するためにはグレートを増やして展開することの良いお手本であるということです。

ただ私は更なる高グレート品を作っていくことでより市場を活性化できるのではないかと思います。プレミアムビールもナショナルメーカー4社が参入しており(一番搾りはギフト専用)同質化が懸念されます。他社よりも突き抜けた、もう1ランク上のグレードがあると消費者の購買する楽しみを刺激し、個人商品も活況を呈するのではないかと考えます。



■無料Webセミナー開催中です。詳細はこちらにて

マーケティングに役立つ統計スキルと仮説設定についてのビデオ講義です。無料で公開しています。

■メルマガ「Weekly Focus」のお申込みはこちらにて

毎週旬なテーマについてデータの裏付けをもって考察しています。
執筆者:蛭川 速 / 2014.07.18