【7】Fact Finding

②喫煙率減少の要因を考える

健康意識が高まる現在では、街中で「歩きたばこ」をしている人を見かけることがめっきり少なくなりました。またカフェに入ればランチタイムは禁煙、それ以外は明確に分けられた喫煙ルームに分けられている。というように喫煙する人を見ることが少なくなりました。
厚生労働省の実施した「平成22年国民健康・栄養調査」によると、平成22年現在で「現在習慣的に喫煙している者の割合の年次推移」をみると喫煙者割合は年々減少しています。



その中身、即ち喫煙者の属性をみると、女性よりも男性、男性の中でも30代~50代が喫煙者の主力ゾーンということが分かります。



次に所得と生活習慣を比較したデータからは何がいえるでしょうか?言うまでもなく世帯年収が高くなるほど喫煙率は低減していきます。


これらのデータから言えることは、『若年層、高齢者や高所得者を中心に喫煙者は年々減少している』ということです。
さらに思考を深めていくと何故高所得者は喫煙率が低減していくのか?ということです。ひと箱400円以上もする煙草を吸えるのはお金に余裕のある人であると考えられるのに不思議な現象です。
要因を分析してみましょう。
ロジカルシンキングのWhyツリーという手法を使って要因を深掘りすると、下図のように展開できます。



高所得者を巡る「生活環境が禁煙に適している」ということと「喫煙=有害・スマートでないという意識が醸成されている」ことが状況仮説として設定できます。所得が高い人の生活環境や、職場の喫煙者に対する意識が喫煙に適していないということですね。
この状況を活用して更に喫煙率を低減させるには、どのように考えたらいいでしょうか?
高所得者の生活環境や周囲の意識を低所得者にも移譲していくということで、「低所得者の生活環境においても一層の禁煙エリアをつくる」「喫煙=イケてない!でないというイメージの普及促進」などが考えられます。
執筆者:蛭川 速 / 2013.02.02