【7】Fact Finding

①仮説思考のすすめ

マーケティングの施策を策定する際には、まず対象となる市場がどのような状況にあるのか仮説を設定することが有効であります。
仮説がないままに、ただ漠然と思考を巡らしても良いアイデアはなかなか浮かんできません。常に有効なアイデアがないか考えに考え抜いて、はじめて画期的なアイデアは創出されるものです。仮説思考はマーケティングアイデアを発想する上で非常に重要なツールであるということです。仮説を設定しないまま対象市場について調査研究しても、かけた時間以上の成果を見出すことは困難なことが多いということです。
例えば「最近の若者の飲酒について」その実態を調査するという場合に、仮説がないままに進めると途方もない時間がかかってしまいます。
「若者の中でも休日に自宅で過ごす事が多い男性は飲酒率が低い」という仮説を設定し、設定した仮説が正しいかどうか調査を進めることで効果的に結論を見出すことが可能になるのです。


このコラムでは仮説設定プロセスを活用して現在世の中で注目されている事象をランダムに取り上げていきたいと思います。


仮説の設定は大きく3つのステップに分けられます。①着目するデータのトレンドを把握します。この段階では現在の状況として増加傾向にあるのか、低減傾向にあるのか、横這い状態であるのかを見極めます。その上で②全体を構成するいくつかのセグメントに分類し、それぞれを比較することで、特徴的に①の現象がみられるものを設定します(特異点)③最後に特異点がなぜもたらされるのか要因を分析していきます。要因を分析することによって現状の状態がどのようなものであるのか「状況仮説」を見出すことが可能となります。
執筆者:蛭川 速 / 2013.02.02