【6】マーケティング仮説の設定プロセス

③FACTを抽出する その2

それでは実際に高齢化をテーマとしてFACTを抽出してみましょう。まずは高齢者がどれくらい日本にはいるのか?そして高齢化がどの程度進展しているのかを、とっかかりとして考えます。

総務省統計局からのデータを頼りに、ネット検索すると「統計トピックス統計からみた我が国の高齢者」がヒットしました。ここでは高齢者(65歳以 上)の人口推移や構成比など基本的なデモグラフィックデータがあり、且つ家計、就労に関わる事項まで一通り記載されています。これらのデータは、サンプル 数、調査手法を含め、信頼できるデータとして、全てハードファクトとして扱うことができます。


【図6】統計トピックス統計からみた我が国の高齢者

さらに基本的なデータから、「高齢者がどのような気持ちであるのか」を探索すると、内閣府が実施する「国民生活に関する世論調査」がヒットしました。その中で、時間のゆとり、経済的なゆとりなどのシニア層の意識的なデータを収集することができました。

更に国会図書館で雑誌検索をすると、宣伝会議、日本経済新聞社などで、高齢者の消費特性などを見つけることができました。これらをバラバラに保存す るのではなくFACT一覧として、どんな事実なのか、その定量的なエビデンスは何なのか、出典、調査時期などを含めてインデックス化していきます。 FACT一覧を例示するとこれくらいのボリュームになります。

【図8】シニア市場のFACT一覧

こうすることで何がポイントであるのかを体系的に把握します。またこの時点で湧いてくる疑問点や仮説があれば再調査(検索)していきます。

執筆者:蛭川速 / 2012.11.26