【6】マーケティング仮説の設定プロセス

②FACTを抽出する

仮説とはまさに仮の考えであって、現実に起こるかどうか分からない不確かなメッセージです。それ故にストーリの最初が、独りよがりな「思い」で あったり、少ないサンプル数であったりしたのでは、その後の展開が信憑性の低い怪しいものになってしまいます。そこで当該分野や周辺のデータの中から FACT(事実・蓋然性の高い事象)を探索することが求められます。

【図2】


FACTには「まず間違いのない」ハードなものから、「もしかしたらそのような事実かもしれない」ソフトなものまで存在します。ここではそれらも含めて、当該分野に関わるデータを、その中でもハードらしきものをできるだけ多く収集していきます。

ただ何も考えずに関連する情報を収集するというのは骨の折れるものです。マーケティングのフレームワークの中にマクロ環境の分析をする際に用いるPEST分析や5Forces などを活用して収集します。

また当該カテゴリーの販売実績もFACTの中では重要な要素となります。可能であれば20年、最低でも10年間の販売実績をFACTとして取り上げましょう。

【図3】PEST分析

【図4】5Forces

FACTを収集したら一覧表にして、メンバーで議論するために共有しましょう。このFACT一覧表は将来の状況を予測するための基礎情報となるもの で、中期的に使用できるデータとなります。INNDEXをつけて管理することをお勧めします。そのようにメンバーで共有できるFACTを管理することで ①FACT抽出のプロセスを効率化することが可能となります。

【図5】FACT一覧表

執筆者:蛭川速 / 2012.11.15