【5】団塊シニア男性の消費を活性化させるには

③スマートシニアの消費特性

スマートシニアの消費特性として、以下の3点が特徴として挙げられる。

①本物志向とデザイン志向
②モノよりコト消費
③良いモノをより安く手に入れる



①は下図からもわかる通り、欲しくなるモノの条件として「品質が高いモノ」を一番に挙げている。またスマートシニアと分類されたAさんのダイレクトインタ ビューから「機能的に優れているモノを長く使いたい」とのキーワードも抽出されている。商品選定の基準として「本物であること」が重要なウエイトを占めて いると言える。同時に他のクラスターと比較して「デザインが気に入ったモノ」が高い比率を示している。本物志向と並んでデザイン志向も高いことが団塊シニ ア男性へのアプローチとして必須の要素と言える。Aさんも「自分が直感的に気に入ったモノでないと購入する気が起きない」と発言している。

【図18】団塊シニア男性が欲しくなる商品の条件

②はシニア層の消費特性としてよく言われている事であるが、実際に形のあるモノよりも経験価値の高いコトを消費する傾向が強い。

【図19】旅行予算(年間)

【図20】趣味予算(年間)

図19、20ともにスマートシニアの4割が年間予算20万円以上であり、「旅行には行かない」「お金のかかる趣味はない」が著しく低いことが共通の傾向としてみえる。
前述のAさんも、75歳までゴルフをやる事が目標で、週2回コースを回っている。ゴルフ仲間は4つあり、ゴルフをやりながら仲間とのコミュニケーションを楽しんでいる。
団塊シニア男性の消費においてモノと連動するコトを魅力的に構築していくことが重要と考える。

③は購買特性であるが、スマートシニアの特性として「自分が良いと感じるモノにはお金を遣うが興味関心のないものには全くお金を遣わない」という傾 向が強くみられる。そして購買方法もリアルの店舗ではなく、ネット通販を抵抗なく使いこなしているという共通項がみられる。Aさんの購買パターンは、①気 に入った商品をみつける ②リアル店舗で商品を確認する(場合によっては定員から商品説明を受ける) ③価格comや楽天などで検索する ④ネット通販を 利用する 所謂「ショーウィンドウ型消費」そのものである。スマートシニアの特性としてネットを自在に使いこなすことがあげられる。団塊シニア男性の見や すく、興味を引きやすいサイト構築やwebプロモーションが求められる。

執筆者:蛭川速 / 2012.11.14