【4】団塊シニア男性の消費特性

③お金の使途

団塊シニア男性は、何をどれくらい購入しているのだろうか?

【図9】


ここ1年間で購入した商品を問う質問に対して、最も多かったのはノートパソコンで20%。次いで「薄型TV」「デジタルカメラ」と続く。以外なのは 4位にランクインした「カジュアル衣料」13%。デジタル商品に混じってファッション用品が入っているところが団塊世代の特性を表していると言える。以下 「自転車」や「腕時計」など趣味性の強いカテゴリーに分散している。

もう1つ特徴的なのは「ここ1年間で高額商品は買っていない」が34%という事。世間一般で言われるところの「団塊シニア向けの商品が世の中にない」という事象を証明する結果となった。逆に言えばこの世代に対するヒット商品創出の機会が大きいとも言える。

次に旅行予算をみると

【図10】

年間予算で20万円以上が3割存在している。このことも「シニアは時間とお金に余裕があるのでよく旅行へ出かける」という事象を証明している。一方 で「旅行には行かない」も17%。団塊シニアを一括りにはできない。皆が皆旅行好きという訳ではなく、いくつかのニーズが存在しているということが言え る。

最後に年間の趣味予算であるが

【図11】

こちらも年間予算20万円以上が34%と裕福な生活が窺える結果となった。全体的には旅行よりも自分の趣味にお金を遣う傾向がみられている。「お金 のかかる趣味はない」と回答した方が旅行よりも少なく1割弱であったことも特徴と言える。グループインタビューでは「趣味を一生懸命探している」団塊シニ アの方が何名か見受けられた。お金と時間を自分のために費やすことができる趣味を持っている人が大半存在する中で、必死になって趣味を見つけようとしてい る人も一定程度存在するということも留意しておく必要がある。

執筆者:蛭川速 / 2012.10.30