【1】マーケティング仮説の重要性

②マネーボールから学ぶ

皆さんは「マネーボール」という小説をご存じですか?

メジャーリーガーから球団経営者に転職したビリー・ビーン(実在)が強豪球団の三分の一しか年棒が払えないという球団の弱点をカバーするため、 2002年に「マネーボール理論」を導入。これまでのやり方にしがみつこうとする抵抗勢力に迎合する事なくチームの変革を成し遂げ、公式戦20連勝という 記録を打ち立てた物語で、2011年にはブラピが主演した映画にもなりました。


野球をご存じの方なら理解が早いと思います。

ビリーはゼネラルマネジャーとしてドラフト会議にかけるアマチュア選手を意思決定するシーンで、

これまでにない斬新な考えを披露します。

従来思考のベテランスカウトが「足の速さ」、「守備のうまさ」、「身体能力の高さ」を重視して候補選手を推薦しますが、ビリーはことごとく却下します。その代わりに重視した選手は「四球の多い野手」です。

では何故「四球」なのでしょうか?ビリーは、過去の記録を調べ上げアマチュアからメジャーリーガーになれた選手となれなかった選手を比較して、その原因を追究したのでした。

『ストライクゾーンをコントロールできる能力こそが、実は、将来成功する可能性と最もつながりが深い。ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、一番分かりやすい指標が四球の数なのだ。』ということです。

マネーボールという小説を読み、「正に私が言いたかったことを、そのまま表現している」と感銘を受けました。そうなのです。世の中には感覚や思い込みで評価、判断されていることが多く存在しており、評価・判断するポイントがずれていることが多々見られるのです。

成果を出すためには、過去のデータから成功事例、失敗事例を見極める客観的な指標(定量データ)をみつけることがポイントとなります。母集団をいく つかの集合体に分解して比較すること。その集合体と成果の要因を分析することから価値ある「仮説」を見出すことができるのです。

ご興味ある方は(野球のルールをある程度ご存知の方であれば馴染みやすいです)是非ご一読ください。

執筆者:蛭川速 / 2012.06.11